共有していた不思議

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kanagawa

先日11月26日に女優 原節子の死去のニュースが流れた
僕は小津安二郎の映画が好きで原節子のことも勿論ファンだっただけに
流石にそのニュースはショックだった

世の女優に対して僕があれだけ熱を上げたことがあったのは
ひょっとしたら今迄に彼女だけだった様な気もする
(それだけに)

初めて小津映画を観たのは僕が20代初め頃
銀座一丁目にあった並木座でだった
小津安二郎映画特集が組まれてて
その時観たのは『晩春』と『麦秋』の二本立てだった

こんなすごい映画が日本にもあったのかと
大きなショックを受けたことを今でも憶えている

以来僕は小津映画のファンになった


原節子は1920年生まれ、2015年9月5日に95歳でこの世を去った
考えてみたら何だか不思議な気分だ
昔の映画の中の人と思っていた彼女が
ついこないだまで自分と同じ時代の空気を吸って生きていたわけだから

ということは彼女も"パソコン"だとか"携帯"だとか"インターネット"だとか
"デジカメ""iPhone"や"スカイツリー"
"浅田真央"や"イチロー"や"タモリ"に"AKB48"に"ゆるキャラ"
"9・11N.Y.同時多発テロ""3.11東日本大震災""フクシマ原発事故" 等々…
書けばキリがないけれど
新聞をよく読んでいたという原節子さんなので
それらも全て彼女は知っていたはずで
(3.11の大地震は彼女自身も鎌倉で味わっていたはずで)
何だかそのことが僕は未だに不思議でならない

そういう現代の諸々の話を
あの1953年の映画『東京物語』のヒロイン原節子と
同じ現代の空気の中で共有していたということ自体を不思議に思う


原節子さん (本名 会田昌江さん) のご冥福を祈ります


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