本棚の写真集

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kanagawa

本棚から一冊の写真集を取り出してページをめくっていた。
森澤 勇 「軽井沢時代 1947-1960」

新宿御苑にある "蒼穹舎"から出されている一冊。
http://www.sokyusha.com/index.html
ここ何年かの間に僕が出会った写真集の中で
いちばん印象深い一冊でもある。
全編モノクローム写真のとても静かな一冊。

作者は昔 軽井沢で写真館を営んでいた。
その写真館を閉めた後、物置に置いてあったというダンボール箱。
中にはたくさんの古い写真のネガが眠っていたという。
孫である森澤ケン氏がそれらの写真たちを暗室で焼付け
一枚一枚のプリントにしていき、一冊にまとめられた。

昔の軽井沢という高原の町の空気がたくさん詰まった一冊である。
それは何故か何度眺めていても飽きない。

商店街の何気ない日常の風景
楽しそうにスケートする親子
眼鏡橋の上を走る貨物列車
町の中を颯爽と走る外国のクルマ
カメラを構えている少年
写真館で写真を撮ってもらった人たち
こちらを見つめる牛
雪のなかの犬
遠く噴煙を上げる浅間山
霧の中の蜘蛛の巣

僕の中のどこかバイブルのような一冊にもなっている。
自分もいつかこんな写真集を作ってみたいと思う。
写真とは何なんだろう?とふと迷いが生じたときには
いつもこの一冊に立返っている様な気がする。

http://morisawa-photo.com/






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Comment

松江太郎 | URL | 2013.11.02 21:55 | Edit
見た事無いけど懐かしい景色が面白そうだね!
バスの形がいいな~(^^
nori | URL | 2013.11.02 22:06 | Edit
松江太郎さん、コメントどうもありがとう。
本文いちばん下のURL、見てもらえたのでしょうか。
ちょっと分かりづらいHPではあるけど
その中でも、上記の「軽井沢時代」は少し見られます。

これ、すごくいい写真集なんです。
まだ蒼穹舎でも何冊か売れ残ってる様なので
もし気が向いたら是非。^^
でも写真集ばかりは、人それぞれ好みが分かれるもの
なので、絶対オススメとまでは書けないけれど…。

昔のバスにしても自動車にしても、何か可愛らしい
デザインのものが多かったのかも知れないですね。
表情が愛らしいとでも言うか。
こういう写真集を見てると、それをいつも思います。
egipanda | URL | 2013.11.03 03:16
良いですね。そういう素朴な写真
またそういうのに心を打たれる程のものっていうのもどんな写真なのか気になるところです(^ω^)
私はまだそういう買うほどの写真集に出会ったことがない……けど、梅佳代さんの写真に出会った時は流石に驚きましたね
nori | URL | 2013.11.03 22:43 | Edit
egipandaさん、コメントどうもありがとう。
上記のURL(下の方)のHP内に、その森澤勇の写真も
載ってますので、もし興味あったら見てみて下さい。
僕は、写真集が昔からとても大好きで
写真集無しではもしかしたら居られないくらいに
写真集好きなんです…。
僕はすべての写真は「詩」だと思ってます。
写真集は一種の「詩集」のような感覚でいつもページをめくります。

梅佳代さんの写真集は、何度か書店でめくって見たことがあります。
日常の中の何気ない一瞬を上手に捉える写真家ですよね。
また、彼女のあの飄々としたキャラクターがあるからこそ
ああいう瞬間をたくさん残して行けるのだろうなと思ってます。
ちまま | URL | 2013.11.04 17:03 | Edit
リンク先に行ってみました。
ほんとに静かな空気の漂う、かつての日本ですね。
軽井沢、行ったことはないけれど。。。

>「こちらをみつめる牛」
これ読んで、先日のnoriさんの写真を思い浮かべてしまいました。

祖父の写真を孫が現像・写真集にしてしまうって、いいなぁ~!
私の孫も、ばぁちゃんの写真って言って何かやってくれたらいいけど。撮った甲斐がありますよね~♪
わが道を行く子どもたちなので期待はしないけどね(苦笑)

テーブルの上にあるのは、何だろう?
フォーク?
nori | URL | 2013.11.04 18:58 | Edit
ちままさん、コメントどうもありがとう。
今日は横浜地方、朝からずっと雨です。
関西方面では連休最終日、どんな天気でしたか?

リンク先、見に行ってくれたんですね。(…ありがとう)
どれも素朴ないい写真ばかりだったでしょう?^^
牛の写真、そうそう、偶然自分もよく牛は撮ってるものだから…。 笑
昔の日本の写真って、そういえば東京大阪のような都会の写真は
数多く見る機会もあるのだけど、こうした田舎の写真って
見られる機会も案外少ないと思いませんか?
当時の軽井沢には、外国人居住者も多かったようです。
落葉松林の中に別荘地が点在してて何処かヨーロッパっぽい雰囲気も
ある街なんですよ。
(現在はアウトレットモールだとか、すっかり"竹下通り化"してしまった
旧軽井沢商店街などなど、だいぶ俗化された感じですけどね。
でもまだまだ裏道を行くと、昔乍らのいい雰囲気も沢山残ってます。)

いい話ですよね?おじいちゃんの残した写真をお孫さんが
プリントして写真展やって写真集まで作ってしまっただなんて。
この写真集を森澤ケン氏と一緒に編集していった人物が居て
その方は、今や世界的な写真家 森山大道氏を世に広めて行った最初?の
人物でもあり出版社兼ギャラリー "蒼穹舎"の代表、大田通貫さんなんです。
その大田さんご自身も「この写真集はいいのが出来た」と
以前蒼穹舎に伺った時にお話してくれたことがありました。
"写真"というものを膨大な数見続けている人が「これは良く出来た」と
仰っていたので、おそらく間違いない一冊ですよね…。
そのおじいちゃん(勇さん)が、生前もしこの写真集を手にすることが出来てたら
どれだけ嬉しかったことでしょう。

ちままさん家のお子さんたちは、写真にはあまり興味ないのかな? 笑
こないだ、カメラマンごっこみたいな事をしてた写真もあったけど…。
それより今は、やっぱりサッカー?^^
僕らの時代はもう、自分たちで写真集作ったり、展示したりという感じで
いいんでしょうね。笑
いろいろと何でも揃ってて、何でも出来る時代なのだし。

テーブルの上のこれですか?
その辺で拾って来た、木の枝です。^^
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