スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日常のなかの何か

11463660276_3b2c616669_o.jpg
kanagawa

この頃の横浜はいかにも冬らしい雲のたち込めた曇り日や
寒く冷たい雨の日も多く、すっかり活動が鈍っている自分に気付く。
北の方や日本海沿いでは毎日雪かも知れない。
それに比べたらこんなの寒くない寒くない…と自分に
言い聞かせながら動こうとしているつもりなのだが、寒いものは寒い。

南半球アルゼンチンで活動している音楽家の知人たちがいる。
まだ彼らは"友達"とまでは言い切れない。
夫婦で音楽活動をして暮らしを立てている二人なのだが
その奥さんの「今日は37度まで上がるそうな」というツイートが流れて来た。
そこで僕はちょっとお節介にリツイートを送ってみた。
「こっちとは30℃違いますよ。」
「はい、帰国が2月で真夏から真冬へ、なので心配です。」
「37℃のなか、セーターと厚手のコートを持って
空港まで向かわなくてはなりませんね。」
「そうなんです。そこが問題です。」

小柄な彼女はチェロを弾く。
普通のトランクの他にあの大きなチェロまでも運ばなくてはならない。


作業の手が空いて何気なくいろいろな人の書く写真Blogを見ていたら
何やら気にかかる一つを見つけた。
その方は愛知方面に住んでいる男性だった。
年齢はどうやら自分よりも少し上。
モノクロやカラーフィルム、デジタルカメラも活用して
とても素晴らしい写真を数々撮られていた。
そして、書かれているログの文章力も並外れていて
どのBlogもついついすらすらと読みすすめてしまう。

そのどれもは何でもない日常風景の写真がほとんどなのだが
日常ってこんなにまで美しいものだったのか…と
再確認させてくれるような素晴らしい写真ばかりが並んでいた。

さてそこで、自分自身はどうなんだろうか?という疑問がふと湧いて来る。
この頃はいつも「期限切れフィルムが云々」とか
フィルムのコマ数が写り込むようなヘンテコ写真ばかりが目立つ。
或る意味奇を衒っているような写真ばかりで
日常をありのままの眼で見つめている様にはとても思えない…。
(本人は奇を衒っているつもりはまったく無くて、ただフィルムの悪戯が
面白くて遊んでいるだけの感覚なのだけれど…)

どうして自分はいつもいつもそういうヘンテコな写真ばかり
残そうとしてしまうのだろう?
自問自答はつづく。

その愛知の方の写真の中に、本当に何でもないその辺の道路を撮った一枚があった。
道の両側には家々があって、それぞれに白い乗用車が停められている。
先には民家の庭なのかそれとも何処かの公園なのか緑の木々が深く茂っている。
道はカーブした緩やかな坂の様で、その先までは見えない。
ちいさな信号のような"カーブ注意"のシグナルがある。
陽が出て晴れていて、影は濃い。

もう一枚。
それは何処かのビルの上からの風景。
大きな通りを俯瞰した風景写真。
右側にカーディーラーが見える。
その隣にパチンコ屋だろうか、広い駐車場があって数台の車が停められている。
手前にも何かの施設の駐車場があって"軽専用"の白い文字が書かれてある。
ただそれだけの日本の何処にでもある様な風景。

ほかにもその人の撮る写真にはいつも「何か」が写っていて
僕は静かに興奮しながら それらの写真を眺めていた。

それらはべつに何ということのない写真なのに、何故か深く印象に残った。




にほんブログ村 写真ブログ モノクロ写真へにほんブログ村 写真ブログ フィルムカメラへ

Comment

りょう | URL | 2013.12.28 00:15 | Edit
僕はそんなふうにヘンテコな写真を撮らないし(単に失敗した、というのは山ほどある)、今のところ撮ろうとも思いません。
でもnori+さんのやってることは、理解できるとまでは言わないにせよ、肯定的に捉えています。
それがなぜなのかは、自分でもよくわかりません。
egipanda | URL | 2013.12.28 01:26
うーん・・・
そうなんですよね
私もカメピや233で毎日更新するために無我夢中であれこれ何でもかんでもって写真を撮ってるけど、それはここのSNSを始める前とは明らかに何か撮り方自体、撮り方の趣旨が違っていて。。。
でも沢山撮ることはすべからく上達への道へとつながってる訳で・・・
でも前はたまに撮ってもそのほとんどを破棄することがなくて、逆に公募に応募してしまうくらいの写真が多かったように思うんです

今はどうだろう?
今はそんな本気の写真を撮れてる気がしません

そこんとこが今の私の葛藤?みたいなものですね
nori | URL | 2013.12.28 21:57 | Edit
りょうさん、コメント有難うございます。
りょうさんの撮られる写真と僕の撮ってる写真は
まず、種類がまるで違ってます。
接点を探そうとしても、ただ "カメラで写真を撮っている"
という以外、あまり共通項が無いようにさえ思えて来ます。
そのくらいに、違うんですよね。

写真の理解っていったい何なのか。
肯定的、否定的というとそれじゃあ何なのか。
僕は人の写真を見るとき、ただ「好き」か「嫌い」かで
見ているようなところがあります。
そんな見方ではたして正しいのかどうかは解りません。

因みに僕はりょうさんの写真は「好き」です。
いくら撮ってる写真の種類が違っててもです。

今年一年間、いろいろ有難うございました。
良い年を迎えて下さいね。
nori | URL | 2013.12.28 22:12 | Edit
egipandaさん、コメントどうもありがとう。
僕はegipandaさんと繋がるようになったのは
たしか233に来てからのことだったので(FBが最初でしたね)、
以前のegipandaさんの写真をまったく知りません。
今はもう、その当時のようなコンテストに出すような感じの
写真は撮っていないのですか?

などと書きつつ、僕はコンテスト調の写真というのは
どうも苦手で、どうしてあそこまで皆申し合わせたみたいにして
同じ様な「美しさ」ばかりを追い求めているのかが
どうしても分からないんですね。(分かるんだけど分からない。)
むしろ、今egipandaさんがよく撮られているような
ケーキ焼けました、とか、お弁当作りました、という感じの
写真の方が、ずっと美しいと思います。
そしてその日常の延長上に本当に美しい一瞬というものが現れるはずなのに
どうして皆形骸化された様な美しさにばかり惹かれるのかが
よく解りません。

と、ひねくれ者の意見でした。

egipandaさんは年内またコメント残してくれるかも知れない、と仮定して
年末のご挨拶は書かないことにしときますね。^^;
Comment Form
公開設定

profile
nori@
comment
archive
category
search
QR
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。